自粛中 初心者向きのキッチンハーブはバジルがおススメな理由と栽培方法。



仕事で出会ったキッチンハーブ栽培。手軽さが魅力で挑戦してみました。

66歳、女性です。夫婦二人暮らし。立場上は主婦ですが、数年前にフルタイマーをリタイアして以降も、雑誌の取材協力や記事の寄稿など、あれこれ仕事を続けていました。夫の多忙や息子の独立もあって、家事は最低限しかこなしていませんでした。

あるとき女性用の雑誌の取材協力で、「キッチンハーブを自宅で育ててほしい」というテーマを請け負うことになりました。

キッチンハーブというと、イタリアンレストランでパスタやピザに使用されているバジルや、お肉の下味として使われているローズマリーなどで香りも知っていますが、まさかそのハーブを自分で育てるとは…!

わたしには未知の世界だったため戸惑いもありましたが、取材テーマの副題が「べランダ菜園」と知り、「これなら小規模に始められて気軽にできるのではないか」とこの機会に自宅のベランダやキッチンでハーブを育ててみようと前向きな気持ちになりました。

自粛期間中で、夫はとっくにリモートになっていましたし、私も外へ取材に行くこともなくなり在宅ですから、ハーブの世話も存分にできます。

またご時世柄ご近所の花屋さんが閉まっておりましたので苗はすべてAmazonや楽天で購入しました。苗を通販で買ったのは初めてでしたが、じっくり選べますし重い商品を自宅まで配送してくださるので通販向きの商品だなと思いました。




セットになっているものは届いてすぐに始められるので便利でした。


バジルと、パセリ、イタリアンパセリ、ローズマリー、スペアミントの苗、そしてリラックス用のゼラニウムを購入しました。

 

詳しい育て方は「キッチンハーブ26種の育て方&レシピ」や「基礎の基礎からよくわかる初めてのハーブ手入れと育て方」を参考にしました。初心者向きでわかりやすく、掲載されているお料理も大変美味しそうで、ハーブ育てのやる気アップに一役買いますのでおススメです。



 

これまでの手料理を振り返り反省…キッチンハーブを使えば料理作りも楽しめるかも。

キッチンハーブを育てることは、仕事以来の延長線上で偶然知ったことではありますが、わたしが作る料理と言えばグラタンに使うパセリはいつも粉パセリを購入していましたし、パスタに使うのも粉末バジリコ、肉の下味付けも粉末ローズマリー、お刺身の青ジソにしても、盛り合わせを買った時に付いてくるものでは足りないと思ったこともあったけれど、生の青ジソを買うことはなかったです…。

これまでの料理経験を振り返りちょっと情けなく思いました。

わが家のバルコニーにあった花の鉢や、じょうろを使用することができるのも大きなメリットでした。ハーブの鉢の適正なサイズを調べてみたら、鉢はすべてハーブを植えるのにぴったりでした。

   

土は「ハーブ用の土」と表記されているものを買いました。

お天気に恵まれた日に、半日かかって、バジルと青じそ、パセリ、イタリアンパセリ、ローズマリー、スペアミント、ゼラニウムを、すべて別々の鉢に植えました。一緒に植えてしまうとお互いに干渉しあい、うまく育たなくなることがあると聞いたからです。

わが家の庭やベランダは南向きですので日当たりが良く、どのハーブもすくすく成長してくれました。5月中は、小学生のように、毎日、朝と晩に写真を撮り、記録を付け、記事も無事出来上がりました。

庭はもちろん…

キッチンにも。青々と茂る緑と香りに癒されました。

キッチンハーブでいつもの手料理がグッと美味しくなることに気づき感動しました。

わたしが育てた中で1番使い勝手が良かったのがバジルです。

マルゲリータピザを作ったり、ジェノベーゼソースにしてチキンやマッシュルーム、ジャガイモなどと共にオーブンで焼くだけの簡単オーブン料理にも向いています。バジルをオイル漬けにしてサラダにかけたり、トマトとフレッシュモッツァレラチーズとバジルでカプレーゼにしたときにはジェノベーゼソースかけても美味しかったです。

 

6月にはパスタ・ジェノベーゼを作りました。

夫はもちろん、遊びに来た息子も褒めてくれ、自分でもその偶然の美味しさに感動しました。ひさびさに使ったフードプロセッサーで、たっぷりのバジルと、にんにく、オリーブオイル、粉チーズをみじん切りにして…パスタの茹で上がりに神経を使い、必死でこしらえただけに、とてもうれしかったです。

バジルは育てるのも比較的簡単でした。病気に強く、アブラムシやハモグリバエ、ヨトウムシ、マダニなどの害虫がつくことさえ回避できれば秋ごろまで長く収穫を楽しめるのもバジルの魅力です。

熱い地域のハーブであるバジルは7月ごろが剪定に適しているそうですが、ゴールデンウイーク明けに植えて、約1ヶ月後には収穫しました。わたしは苗から育てましたが種から育てる場合は種まきから剪定まで2ヶ月ほどかかるようです。

バジルは乾燥に弱いため、水やりはたっぷり必要です。そこで、水やりを忘れないための一工夫として「Waterbot:植物のみずやりというアプリを入れましたら大変便利でした。

同時進行でハーブを育てるのにもとってもおススメです。


Waterbot:植物のみずやり

イタリアンパセリと青じそも栽培が比較的簡単で初心者向きかつ料理の幅を持たせることができるので重宝しました。かつおのたたきに青ジソとにんにくの薄切りを組み合わせた一皿も、美味しかった!

デメリットは今のところ何一つありません。

自粛解禁後は友人たちとも楽しみたい。自家製ハーブソルトの手料理で自宅ランチに招待したいです。

キッチンハーブを育てることは、これからも続けていこうと思いました。ただ、ハーブの栽培のメインシーズンは春から秋にかけてのこと。なのでこれからの季節は寒さに強いオレガノやセージを育てるつもりです。

楽しみなのはやはり自家製ハーブを利用した料理作り…

挑戦しようと決めているメニューの1つ、自家製ハーブで自家製ハム作りです。

それから、NHK番組「趣味の園芸」にご出演されていた園芸家の杉井志織さんの「ハーブソルト作り」を参考に、今回収穫したハーブでハーブソルトを作って料理をして友人たちをおもてなししたいと思います。

食後はもちろんスペアミントの自家製ハーブティーで…。

 

仕事で知った家庭菜園キッチンハーブ栽培にこんなにハマるとは思わなかったです。

植物に癒されながら成長を楽しめ、食べても美味しいキッチンハーブ、とてもおすすめです。

 

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